事故当初から半年くらいまでは
下半身は一切動きませんでしたし
痛みも冷たさも温かさも
触られている感覚も
全くありませんでした
急性期の病院でもMRIの画像上でも
一生車椅子だと医師から言われていましたし
作業療法士さんにも言われました
私は看護師ですので
自分で画像を見ても
歩行は出来ないことは理解できました
それほど
脊椎が神経に食い込んで
ほぼ断裂していました
それでも
諦めの悪い私は
「動け~動け~」と
太ももを見つめながら念を送り続け
受傷後2週間くらいで
左の太もも一部分が
「ピクッ」と動きました!
何の役にも立たないですが
自分の意思で筋肉のごく一部と言え
動かすことができるということは
意思が神経を伝って脳に伝達されているということになりますので、完全に神経が機能しなくなったわけではない!と考えました
可能性はゼロではない
だから
ベッド上生活を余儀なくされていた期間は
念を送り続けていました。笑
リハビリ期の病院でも
やはり足の感覚すら戻らず
「一生車椅子」と言われました
「下半身完全麻痺」
そうですよね・・・
けど私はバイク事故による、脊損や開放骨折、感染にて下肢切断せざるを得なかった患者さんのオペにもオペ看としてついてきましたので、覚悟を持って自動二輪の免許の取得をした上での脊損ですので
脊損になって辛い・・・という気持ちは、他の脊損の方が他よりは少ないほうです。
ただ!
バイクに乗れないのは生き地獄と思いましたし、リハビリの時間に大勢の前で泥~水様便の便失禁したときは「尊厳を失ったわ・・・」となりました。笑
行きたいところにいけないこと、少しの段差で諦めなければならないことに関しては、しょうがないと思っていますし、障害があるから外の世界に自分が合わせればいいやと思っています
「ぜったいここじゃないとイヤ!」「このお店に行きたい!」というほどの執着もないので、車いすでも行ける範囲でたまに外出する、というスタイルです。
もちろん、行きたいお店があった際には事前に「車いすでも利用可能か」の確認をさせていただいています
車いすだとタイヤが汚れているので、店内を汚す可能性もありますし、カフェによっては椅子を動かせない仕様になっているお店もありますし、テーブルが高くて車いすユーザーの利用は厳しいという場面もあります
話は逸れましたが
足は受傷後半年は、なんの音沙汰もない感じでした
脊損には「ショック期」というものがあり
受傷後1~3ヶ月に機能が戻ることもあります
しかし受傷後に月日が経過すればするほど
機能回復の見込みがなくなってくる
というのが一般的な見解です