事故後のリハビリ期の入院のときに外来患者さんとリハ室でお話していた時に「身障者というだけで差別や不当な扱いをされてきた。今(現代)はだいぶ良くなったよ」とお聞きしました。
看護学生時代に...いや,中学生時代から「ノーマライゼーション」について学ぶ機会はありました。
※ノーマライゼーション:高齢者や障がい者などを排除するのではなく、健常者と同等に当たり前に生活できるような社会こそが、正常(ノーマル)な社会であるという考え方(ノーマライゼーションとは?理念や歴史について解説-三幸福祉カレッジ (sanko-fukushi.com)からそのまま引用)
いつもしつこく言ってますが,二足歩行時代は仕事・バイクがメインだったため,バイクに乗ったらmixiのつぶやきやFacebookに投稿するくらいで,当時はインスタもTwitterもやっておらず,ヤフコメも見ることもなかったので知らなかったんですが
ネットの世界では,匿名性を利用してなのか身障者への偏見や誤解が多すぎることを身障者になってから知りました💦
障害者になって,身障者用駐車場が適切に利用されていないことを目の当たりにしてから2017年10月頃からデータ収集を始め,ネットでの明らかな身障者への侮辱・誹謗中傷・事実無根な書き込みはスクショして保存して,各行政機関に現状というか現実を訴えていこうと目論んでます。
以前お伝えしたように(?)既にいくつかはスクショとともに行政に相談済みです。
で,表題についてなんですが「身障者は飛行機の搭乗でも優先されている!」というものがありました。
えーーーーー!!
そこもーーーーーー?!www
そもそも「何故,身障者や妊婦さんや小さいお子様連れの方などが優先されるのか?」を考えることをどうやら放棄されているのか,それとも何かにかこつけて叩きたいのか不明です...
健常者時代に優先搭乗に対して特に気にも留めていなかったので,その点を何も考えてなかったなと思うとともに,その点を考えてみても「身障者はなんでも優遇されやがって!!」と思ったことすらなかったです💦
車いすユーザーからの視点となりますが
何故身障者が優先搭乗するかというと
車いすユーザーは機内に乗る前に一旦,機内用の車いすに乗り替えます。
何故なら,みなさんご存じの通り機内の通路は狭いです。
健常者とともに乗り込んだら,通路で上の荷物入れに荷物を入れている健常者さんがいたら車いすユーザーは待たなければなりません。
車いすユーザーの後ろにいる健常者さんも,車いすが通路を塞いでいることで通れずに待たなければなりません。
→離陸が遅れる
次に,窓側しか席が空いていない場合,通路側(場合によっては真ん中の席)に座っている健常者さんに一旦席を離れていただいて車椅子ユーザーが車椅子から移乗することになります。移乗にも時間がかかります。
→離陸が遅れる
車いすユーザーが怪我をしないようにお手伝いしてくださる(車椅子を押してくださる)スタッフの方以外に,客室乗務員さんも付き添ってくださいます。車いすユーザーと健常者さんの同時搭乗となれば手薄となり,健常者さんの安全確保が不十分になり得ます。
また,優先搭乗ではなく最後に乗るという手段をとると前述した通り,安全ベルトまで装着しているかもしれない健常者さんを一旦席から席から離れて貰わなければならないだけでなく,通路側に着席している方々に車いすの一部や私の身体が当たってしまう危険性もありますので,それらを踏まえて優先搭乗です
→健常者さんの安全の確保
身障者さんや妊婦さんなどに対する配慮だけでなく,健常者さんへの配慮でもあるんです
優先搭乗にばかり目を向けられる方も一定数いらっしゃると思いますが,降りる順番は考えたことはあるでしょうか?
身障者は一番最後に降ります。
これまでの内容を読んだら「何故か?」がおわかり頂けることと思います。
機内用の車いすの準備,その車いすへの移乗,狭い機内を航空会社のスタッフさんが介助して車いすを押してくださる...
降りるのも身障者を優先したら健常者さんは待たなければなりません。
遅延しまくり,迷惑かけまくりなんです。。。
ですので「優先」という言葉だけに過剰反応しないで欲しいなと思います💦
その「優先」が身障者のためだけではないことを知っていただけたら幸いです✨